読書記録「人生100年時代の年金戦略」

人生100年時代の年金戦略」田村正之

 

・老齢基礎・厚生年金は繰り下げ受給が得。受給開始後から11年11ヶ月でお得になる。

仮に年200万円年金もらえる人が68歳0ヶ月になるまで繰り下げていた場合

そこで請求して受給開始となると、3年分25.2%増。約250万円。

もし何らかの事情でまとまったお金が必要。その場合、増額前の200万円を3年間分一括請求可能。もし受給する前に死亡したら、200万円を3年間分を遺族に未支給年金として支給される。ただし、一旦、68歳で25,2%増額した状態で受給開始手続きをし、直後に死亡すれば、その前にもらえなかった3年分はもらえない。

 

・長生きする自信があるなら、繰り下げ受給はめちゃお得。

収入を下げることで、住民税を非課税にすることもできる

自治体により、非課税になる基準が変動する)

65歳過ぎても請求せず、もらいたい時期が来たら、増額なしで一括請求する。

もしくは増額ありでもらい続ける。(そのあとすぐ死んだら損)

 

・特別支給の厚生年金は、遅らせずにもらうこと。時効5年間。

・加給年金(妻が年下、家族手当のようなもの)がある人は注意。

 加給年金は厚生年金とセット。厚生年金を繰り下げすると、加給年金がもらえないことも。基礎年金は繰り下げしても影響なし。

・妻の厚生年金が多ければ、基礎と厚生年金両方、繰り下げをする方がお得。

 上記のように、受給開始後、死亡するともらえなくなるリスクもある。

 

・なるべく長く厚生年金加入しながら働くこと

ただし厚生年金+賃金月額=28万円を超えた分の「半分」が厚生年金月額から差し引かれる。トータルで見ると、増額には変わらない。

 

・企業型拠出年金DCに入る。

デメリットは個人で選択できない。信託報酬が、年に0,1〜0,2が安いものが理想だが、1%と高いものもある。

 

・企業型拠出年金DCがなければ、個人でIDECOをする。DCを使った積立型、DCで扱う投信は原則販売手数料はかからない。信託報酬だけ考えれば良い。インデックス型。節税だけが目的なら元本確保の貯蓄型もあるが、資産形成が目的なら、長期で投信してお金を増やすこと。

死んだら遺族へ。(3年以内に)

※所得のない人は税金をおさめていない→節税効果なし

 

・節税額計算は「中央労働金庫」「イデコ」で検索

IDECOの節税額は「掛け金×その人の税率」なるべく上限を目指す。

節税額分は別の口座に入れて貯蓄など無駄遣いしないよう意識する。

 

・個人でIDECOをするならマネックス証券SBI証券などのネット証券。「eMAX Slim」がオススメ。セレクトプランなど低コストの投資信託。口座管理費用も金融機関分は無条件に0円。口座管理費や信託報酬が低いところを選ぶこと。SBIや損保ジャパン、大和などは年金か一時金かどちらかしか選べないことがデメリット。基本的には受給時に併用できる金融商品にすること。

 

 ・自営業の人は付加年金(市町村)に入る。2年で元が取れる。